こんにちは、オヒロンヌです!
今回は世の中に一般的に流通してる革素材のそれぞれの特徴や種類を解説して行きます。
革素材って言っても牛革、やぎ革、羊革、ぶた革、シカ革などが挙げられます。
それでは行ってみましょー!
1.そもそも革ってなんの?
そもそも革って何なのって話しから進めて行きますね。
そもそも革?皮?同じ意味の漢字がありますよね?
みなさん、この違い知ってますか?
意外と知らない人が多いんです!そー僕も知らなかったです^^;
皮は簡単に言うと生の皮のことを指します!焼き鳥の皮も生ですよね!
革は腐らない様にした皮を革っていいます!マジでへエ〜って感じですよね。
その工程を鞣し(なめし)と言います。革新や革命など何かの変化を起こすことに使いますよね!
よくフルベジタブルタンニン鞣しとかって聞いたことないですか?
それは植物性の腐らない様にする薬品を使って作った革のことです。日本では栃木レザーが有名ですね。
紀元前の時とかは人が皮を噛んで、唾液で鞣してたとも言われてます。
主に防寒着として!
えっ!それなら革ジャンや革パンってその時代からあったってことじゃん!
その通りです!笑
こういう話を聞くと昔の人ってすごいですよね!ほんと
皮革産業って最古の産業なんですよね!今では機械で効率良く作られてます。
それと一番大事だなって思うのは、革はお肉などの副産物ってことです。
みなさんはお肉を食べますよね?ベジタリアンの人もいると思いますが、、、
そのお肉には必ず皮はついてます。それを利用してるわけなんです。昨今サステイナブルやSDGsなど騒がれてますが、革は昔から現在までサステイナブルなんです!もう一度言いますね
革はエコなんです!!!
最近では果物の皮を利用してビーガンレザーにしてたり、コーヒーなどのカスで生地を染色したりとエコ関連が賑やかになって来てますね!うなぎの皮もあるみたいです。
革にも色々な種類があるのでそれぞれ見て行きましょう。
2.牛革の特徴
世の中で一番流通してるのが間違いなく牛革になります!一番じゃないかもですが、オヒロンヌが知る限りでは一番です!
大半のバッグ、財布、革靴は牛革表記になると思います。
![](https://ohironnublog.com/wp-content/uploads/2022/01/IMG_5311-1024x661.jpg)
写真のタグ、見たことないですか?牛革って
よーく見ると至るとこに牛革は使われてます!お店や商品説明のHPとか見るとよく見かけます。
世界中で牛肉が一番食べられるからです!って言うのは嘘です!一番は鶏肉、次に豚肉みたいです。。。その次に牛肉です。
使い勝手が一番いいんだと思います。
牛革は繊維がしっかりしているので丈夫で取り都合がいいんです。
しっかりしてるのでバッグや靴の様に耐久性を求められる製品に向いてるんです。
特に大きいサイズのBagなんかだと生地が大きいとそれだけ多く裁断が出来ます。(裁断とはパーツを抜き取ることです。)
また、もともと生き物なので傷とかスレがあるんですが、サイズが大きいと避けれるので良いところを使えますよね。
ステア(オス牛)、カウ(メス牛)などは一頭分で約4〜5畳分の大きさがあります。他の動物はここまで大きい革はありません。大きくて畳1枚分くらいでしょう。
物を作る上でサイズが大きいというだけで、とてもメリットがあります。
また厚みが取れるのも特徴ですね、財布なら1.2mm、バッグなら1.6mmくらいが一般的です。
スニーカーなどの靴はレディースで1,0~1.3mm,メンズで1.3~1.6mmくらいです。
牛革は色々な用途の合わせて作ることが出来ます。これから紹介するゴードやシープには出来ないです。
3.牛革の種類について
牛革の中でも色々と呼び名、種類があります。
良く高級ブランド製品ではキップやカーフを使用してるところが多い気がします。
- カーフスキンとは生後6ヶ月の仔牛
仔牛は肌目がとても細かくなめらかで、傷が少ないです。また軽いですね
カーフは高級品の位置づけになります。実際、カーフと成牛では生地の値段は約倍くらい違って来ます。
デメリットは本当に傷が付きやすい。。。柔らかくキメや手触りはとても良いんですが、表面が弱いんです!人の赤ちゃんと一緒!
- キップスキンとは生後6ヶ月〜2年の牛
牛革の中で一番バランスがいい革だとオヒロンヌは思います。
肌目も程良く締まっていて、カーフよりしっかりしてます。
高級紳士靴はキップを使ってるのが多いですね。
革の本場イタリアではカーフというカテゴリーはなく、キップとステアしか無いみたいですよ。
キップ、オーバーキップって呼んでます。
キップも高い値で取引されることが多いです。エルメスが使うフランス産キップはめちゃくちゃいいです。厚みも取れてしっかりしてるのに滑らかでソフトなんです。
- ステアハイドとは生後3〜6ヶ月に去勢して2年以上のオスの成牛
このステアが牛革の中で一番、どんな用途にも使用できる万能革です。
カーフやキップに比べるときめのキメ細かさ柔らかさは劣りますが、強度などの耐久性は強いです。
かばん、財布、靴、家具など使われてない製品はないと思います。
- カウハイドとは生後2年以上のメスの成牛
カウハイドもステアに続いて、万能革です。
ステアハイドよりも柔らかいのが特徴ですね。
ソフトなバッグなんかに良く使われてます。ステアハイド同じ様なポジションです。
ただ、実際はステアハイド、カウハイドはごちゃ混ぜで作られてます。
それだけ違いがないみたいです。
厳密にはありますが、同じ様に鞣しや仕上げをすると見分けはつきません。
裏事情になりますが、ステア限定で仕入れると高いので、オスメスMIXで買った方が安いです。
ステアと書いてあってもほんとかどうかは定かではありません。。。
- ブルハイドとは2年以上の去勢してないオスの成牛
牛革の中で一番繊維がしっかりして厚く丈夫です。
![](https://ohironnublog.com/wp-content/uploads/2022/01/78fd1bcb3a755d543297a1f8edc85fb4-1024x1022.jpg)
表面も荒々しく傷が多いです。
イタリアの厚いヌメはブルハイドを使ってるところが多い印象です。
4mm以上取れるのはブル以外は少ないですね。
2.牛革の部位
牛革はそれぞれ部位によって呼び名があります。牛革以外でも呼び名は同じですが、牛以外で下記の様に出来る革はありません。
- ネック
文字通り牛の首の部位です。
繊維がしっかりして硬い箇所になります。市場にはあまり取り扱うことはありませんね。
- ショルダー
牛の肩の部位
イタリアのヌメに使われる事が多いです。
ベルトなどに使用することが多いですね。
比較的流通も多く、こちらも繊維がしっかりしていて丈夫です。
ネックからショルダーの部位にトラと言われるシワがくっきりとしてます。
製品に入ってるとシワが入ってるってクレームが出るみたいですが、革の中でもしっかりしてる良い部位で使用してる証明になるからむしろ喜ぶ部位なんですけどね!
- べンズ
ショルダーから腰までの部位。人間でいう広背筋らへんですね!
牛の中で一番繊維が均一に近くしっかりしています。
ベルトメーカーさんが使いたがりますね。
人気の部位です。その分高い部位でもあります💦
- バット(ダブルバット)
腰からお尻までの部位です。
こちらも繊維が均一でしっかりしてます。ベンズと一緒でこちらも人気の部位です。
ベンズ、バットが革の中でもトラなどが少ない綺麗な部位ですね。
- ベリー
お腹の部位です。
お腹の部位は、繊維が伸びてしまってぶく付きやすい箇所で、日本ではあまり人気のない箇所ですが、
イタリアなどではベリーを専門に扱うタンナーさんもいます。
またカタチが歪で取り都合が悪い反面、安く取引されてます。
日本では量販店の小物類に使われたりします。イタリアンレザーのかっこいい見た目で安く小物なんか作れるからね。物は悪くないからブランドとかに、こだわりがない人にはおすすめです!
上記で述べたのが大きく分けた5種類の部位になります。
その他にもレッグ(足)、ヘッド(頭)とある見たいですが、見たことはありません。
今言った部位はほぼほぼヌメ革で作られることが多いですね。クロム鞣しでは分けて作られているのを見たことがありません。イタリアのベロアはダブルバットですね💦使われました。。。笑
また、ヨーロッパでは上記の様にバラ売り的に商流がありますが、日本では半裁と言って牛の半分側だけで作られます。
まとめ
革は無駄なく使える資源!
牛革は至る所まで無駄なく使える万能革です。
また、用途によって使い分けることが出来ますのでそれにあった革をチョイス出来ます。
見た目も独特の特徴がないので汎用性に長けてます。クロコの型押しをしたりゴード肌目の型押ししたりと応用が効きます。
革自体が大きいのでソファーからカーシート、ジャケット、バッグ、財布、小物類など全ての用途で使えます。牛以外でこれらを網羅する革はありません!!!
革製品でどんな革がいいかなぁ〜って悩むなら牛革で間違いないです。
革製品の選ぶ方もまとめてるので呼んで見て下さい。
牛ってお肉も美味しいし革もすごい!
以上
おわり
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